三建からのお知らせ

10月10日(土)開催 オーナー様向けzoomセミナー報告

三建の小川です。

2020年10月10日朝10時より、オーナー様向けオンライン研修会を開催しました。
ご参加いただいたオーナー様、ありがとうございました。

今回のテーマは「笑顔相続を実現するために」。

最近は新型コロナウイルスに感染し突然入院し、そのまま亡くなったという話をよく耳にします。家族とも話し合っていない、遺言書も準備していないとなると“争族”になりかねません。残されたご家族も「誰に相談していいかわからない…」ということも多いようです。今からで

きることをはじめていただきたいという思いで、相続診断士の清板先生にご登場いただきました。

今回の講義では、

1 相続相談、対策をするタイミングはいつ?

2 ご自身の相続の悩みを知る!「相続診断チェックシート」

……この2点について解説がありました。

 

1 相続相談、対策をするタイミングはいつ?

(要旨)

それぞれ個々に抱えている問題が違うので、ご自身が何が問題になっているのかに気づいていただきたい。日本では毎年約50兆円が相続資産として動いており、その半分を土地家屋が占めています。

「遺言の作成理由」と「時期」について。理由で一番多いのは「相続対策、相続の争いを避けるため」。以下、「特定の財産をあげたい人がいる」「平等に相続させたい」「相続に差をつけたい」などが上がります。

作成した遺言の種類は、自筆証書遺言書が4分の3を占めます。

 

相続対策ってそもそも何の対策?

(要旨)

「遺産分割」「納税資金があるか」「どうやったら節税できるか」……など、思い浮かべたものがそれぞれ違うはず。介護や認知症への備えも大切で、終活に関わってきます。

 

元気なうちが備えられるタイミング‼︎

(要旨)

「万が一、自分が介護してもらうときはどうするか?」「亡くなった時の葬儀は?」「お墓は?」「亡くなったときの事務手続きは誰に依頼したらいいのか?」……。元気なうちに、思い立った時が相続対策を始めるベストタイミングです。 

 

2 相続診断チェックシート

相続対策の検討は”思い立った時がタイミング‼︎“ということが理解できました。

ここで参加してくださった方々に事前にお渡ししておいた「相続診断チェックシート」について説明がありました。今回はご要望があった方に診断結果をお送りします。

 

チェック項目は、
・相続人に長い間連絡が取れない人がいる
・相続人の仲が悪い
・親の面倒を見ている子供と見ていない子供がいる
・上場していない会社の株式を持っている
・分けることが難しい株式を持っている
・財産が何があるかわからない
・財産に不動産が多い」


……など、20項目あります。「あるある」と感じる項目も多いはずです。そういう方は、思い立った時がタイミング! ぜひ診断を!

 

相続問題を得意としている士業に繋ぐことも相続診断士の役割

(要旨)

相続診断士は「生前対策」と「死後の整理」を取りまとめて扱いますが、フィナンシャルプランナー、弁護士、司法書士、税理士など、相続問題を得意としている士業とチームを組んで行うこともあります。

「生前対策」としては、エンディングノートの作成、保険、家族信託などがあります。

「死後の整理」には、遺言書がちゃんと執行されるための遺言執行者の指定、遺産分割協議、各種年金の手続き、各種登記の申請手続き、お墓(海洋散骨、樹木葬)、不動産の売却などさまざまな手続きに対応します。

相続診断士が悩みや疑問をお聞きし、必要に応じて専門家を紹介したりチームを組んで希望の実現にあたっています。

 

もっと大切なことは「家族に想いを残すこと」

最後にまとめとして「争族」と「笑顔相続」の分岐点についての説明です。

 

(要旨)

「相続税が払えればいいのか?」「遺産分割を平等にすれば笑顔になれるのか?」「誰のために、何のために相続をするのか?」……。人によって、遺産分割対策、納税資金対策、節税対策など取っておくべき対策が変わってきます。しかし、もっと大切なことは「家族に想いを残すこと!」「家族とよく話をすること」「遺言書やエンディングノートで明確な遺志を残し、伝える」ということです。

 

終了後、オブザーバーとして参加していた三建顧問の遠藤弁護士から以下のような指摘がありました。
 

・生前に不動産を売ってしまってお金を分けようという場合ならいいが、亡くなってから売却しようとなるともめる場合が多い
・「土地を持っていると管理の面でも面倒だからいらない」という相続人も増えている
・親の面倒をみている子とみていない子がいる場合、みていない子からするとかかった費用が見えにくくもめやすい。また、「親が希望したから私が面倒みていたんだ」「いや、そんなことはないはずだ」といったトラブルや、面倒をみている子が苦労する分、親の財産と自分の財産と混同している場合もあり、トラブルになることが多い。
・親が弱ってくると、誰にでも「あなたにあげるから」と言ってしまうことが多い。

……以上のような原因で争う事例が多いとのことでした。

弊社がお取引させていただいているオーナー様は、やはり不動産をどのように残すかということがポイントになるかと思います。「天国にはもっていけない財産を、誰にどのように残すか?」。ぜひ相続診断士のサポートを得て”笑顔相続“を実現していただきたいと改めて感じました。

 三建不動産では、これからも不動産オーナー様のためになる講座を今後も続けてまいります。ご参加いただいた皆さま、清板先生、どうもありがとうございました。

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